思わず応援したくなるバスかけっこ<リマの交通事情>
無事23歳になりました、Kです
普段の移動では「殺人コンビ」というミニバンに乗ることが多いのですが
学校に通うのには普通の大きさのバスの「ミクロバス」を使用しています
私がちょうど家を出るときは渋滞の時間で、40分の距離が1時間少しかかります
ここ最近「バスチェイス」が多かったので今回はそれについての記事です
運転手も真剣、バスかけっこ
日本でも同様、ペルーもバスによって路線が決まっています
一つ違うのは時刻表がないので、大体何時くらいもしくは何分ごとにくるかに頼ります
今日もいつも通りバスに乗車、しかし数分後うしろから同じバスが追い抜いてきた!
<<戦いはここから始まる>>
一気に運転が荒くなる運転手、会計係も「ちくしょー」と声をもらす
そこで乗客からも「急げ追いかけるんだ!」と声援があがる
バスにも乗客にもデメリット
さて、どうしてお客さんまでも応援するのでしょうか?
実はペルーのタクシーは歩合制でお客さんを多く乗せたほうが多くもらえます
追い抜かしてきたバスはおそらくお客さんが全然いなかったり
渋滞に引っかからなかったりで追い付いてしまったのです
そんな近距離で運転していては前のバスにお客さん全部持っていかれちゃう!
というわけで追い越してしまおうという考えです
もちろん追い越された側もお客さんを取られちゃうわけなので張り合う
そしてここで乗客も応援し始めるのは
もしレースをあきらめて前のバスとの距離を置こうとするとバスが遅れ、
予定も遅れ、乗客にはご迷惑な話なんです
だからどうにか運転手さんに負けないよう願います!
卑怯であろうとなにがなんでも勝つ!
あるレースでは会計係のお兄さんが運転手に言われて
他の路線バスの運転手に事情を説明をしにいくこともありました
もちろんいろんなバスが走っているし、どのバスにもレースはありますので
今ここで協力したら後日自分の戦いにも協力してくれるかもしれないですしね
「今レース中で、お前の後ろのバスが追い抜かしてくるから
ちょっと出発遅らせて引き留めてくれ!」
わざわざ信号が赤のときにバスを降りて話をつけにいく…なんという執念
「引き留め法」の他にも「割り込み法」があって
他のバスに間を割り込ませ強引に引き離す方法です笑
今日は間に2台入ってきて悔しがっていました
毎日乗っている感想
最初はスリリングで楽しいと思っていたけど、立て続けに起きると疲れちゃう
なんせ運転が荒いので朝っぱらからバス酔いして学校に到着した頃にはへとへと…
ペルーのバス界はシビアです!